【映画レビュー】『バタフライルーム』2012年

『バタフライルーム』2012年

『バタフライルーム』2012年 あらすじ

アンは一人暮らしをしている老女です。作業中の職人さんのはしごを蹴倒すなど、性格には相当問題がありそうです。

そんな彼女の趣味は、蝶の標本を集めること。
アパートのいちばん奥の部屋を「バタフライルーム」と呼び、コレクションルームにとし、自分で芋虫から蝶に育てて、標本にしたりもしています。

ある日、アンは一人でショッピングモールでぼんやりしていたところ、泣いている少女に出会いました。話を聞くと、少女は人形が欲しくてお金を貯めていたが、そのお金を奪われてしまったと言いました。アンは人形を彼女にプレゼントします。少女は喜んで、お金を返しに行きたいから住所を教えてほしいと言いました。

ところが少女は、アンが見えなくなると、ニヤリと笑って人形をゴミ箱に突っ込みました。
そして数日後、少女はアンの部屋を訪れたのでした……。

可愛いけれど、油断ならぬ雰囲気を漂わせる、謎の少女アリス。

【レビュー】【ネタバレなし】先は読めるものの、なかなかのイヤミス! ナイス!

あまぷらに入ったばかりの頃、配信本日で終了!と出ていたので、何となく観てしまいました。
そしたら、思いの外よかった!

まぁこのタイトルでそういう展開なら、こうなるよねと最後は何となく読めるものの、始終漂ういやぁな雰囲気、そして何より主人公の老女、アンのキチガイっぷりが素晴らしい!! 思わぬ見つけものでした。

登場人物がほとんど女っていう異様な雰囲気。冒頭、理不尽にアンに攻撃される職人さんとその雇い主だけが男性で、あとのキーパーソンはほとんど女性。あ、あとウィリアムっていう子どもが居たわ。でもほんとそのくらい。

で、まぁ、女たちが、揃いも揃ってみーんなドグサレ!!
子どもまでドグサレ!! 最高か!!

主人公のアンは、ギラギラした目付きが異様な老婆です。
お金は持ってそうだけど、蝶を育て上げて標本にするという趣味もけっこーアレだし、他人を見下すわ、気に入った人間には異常な執着を見せるわで、本当に気味が悪い。

もう控えめに言ってマジキチ。この暴走するマジキチ老婆から目が離せない!!

異様な目付きの暴走機関車BBA、アンから目が離せない!!

アンの隣人、クローディアもアッパラパーシングルマザーでドグサレ。
ジュリーという小さな娘が居るけれど、職場の上司とデキていて、何とか結婚に持ち込もうとしてできちゃった婚を目論んでいる。

「あたいしあわせになりたいの!」気持ちは分かるけどさぁ……なシングルマザー、クローディア(右)。

で、勝負を決める旅行に男と出ようとしていて、バレバレなのに娘には嘘をついて、更に隣人の怪しいババア、アンに娘を預けて出かけちゃう。娘としてはたまったもんじゃありません。

そして何より、アンを手玉に取るアリス!!
そう、冒頭で人形をねだって、人形をゴミ箱に捨てた少女!!

子どもだけど、完成された悪女です。演じる子役さんも、目が釣り上がった、一癖も二癖もありそうな少女で、非常によき。美少女ってよりはにくったらしい悪ガキって感じだけど、そこがまたよかった。

アンのような、孤独な金持ち女の弱点を知り尽くしてて、アンの方でも「おかしい……」と違和感を覚えるものの、気付いたらめちゃめちゃはまってるんですね、アリスに。お見事。 オッサンたぶらかすよりも業が深いわー。素晴らしい!

見るからに癖のありそうな表情のアリス。よくこういう子見つけたよねーーー

アリスの行動は「貧しさゆえ」と言うことも出来るけど、それにしたって度を越しています。
実の母親すら操っている。
「あの子に勧められたのよ。ネットで調べてくれて。あの子はスゴく頭がいい子だわ」って、ノセられてしまっている。アリスはこんな母親をどう思っていたのか……そこらの描写はないけど、想像を掻き立てられました!

映画は、時系列をエピソード毎にさかのぼる手法で、だんだん謎が明かされている表現になっています。で、あとから「えーーー! そ、それってそうだったんだ! んもーーーーマジキチ!!」と、驚きつつ楽しむことが出来ます。

とにかくバーバラ・スティール演じるアンのキチガイっぷりが素晴らしい。最初っから相当おかしい彼女ですが、話が進むに従って、えーーーー!といちいち度肝を抜かれるマジキチっぷりに、いいぞもっとやれってよりも、もうやめたげてよぉ……となる、本当にイヤな話です(笑)。

執念深いオバハン、最高だなーーーー案外ないよねこういう映画。

もう出てくる女が全てイヤな女なのもサイコー!!

イヤな女しか居ない環境なら、自分が最もイヤな女になろう。
そんな決意を促すような、ほんとにステキな胸糞映画でした。にっこり。

胸糞映画大好きっ子さんは、是非どうぞ!!(^皿^)

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