【映画レビュー】『赤い影』1973年

『赤い影』1973年

『赤い影』1973年  あらすじ

ジョンとローラのバクスター夫妻は、愛娘のクリスティンを水の事故で失います。

鮮烈な悲劇のシーン

ジョンが教会修復の仕事をすることになり、傷心のままヴェネツィアに移ることになる夫妻。

ある夜、二人はレストランで老姉妹に出会います。

盲目のヘザー

妹のヘザーは盲目で霊感があり、ローラに、
「貴方たちの間に可愛い女の子が見えたわ。彼女は幸せにしているわ」
と告げます。

すっかり夢中になったローラは、反対するジョンを押し切って姉妹の部屋へ訪れます。
が、そこで盲目のヘザーが狂乱状態に。
そしてすぐにヴェネツィアを離れなければ、ジョンの命が危ないと告げます――。

【レビュー】【ネタバレなし】シーズンオフの、死の匂いのする魅惑的なヴェネツィア

いいね! ’70年代のホラーって雰囲気があって素晴らしい。
美少女が溺死する池、ヴェネツィアの水路、そして車窓に降り注ぐ雨と、繰り返される水のイメージが美しい。
そして、冬季でシーズンオフのヴェネツィアは迷路のよう。人が少なく、あちこちがさびれていて、カビの匂いが漂ってきそうです

そして謎の連続殺人。

ふいに目にする、悲惨な被害者

唐突に目に飛び込んでくる被害者の無残な死体にショックを受けながらさまよっていると、曲がり角や橋の下、遠くの窓なんかに、赤い影が現れます。

お前は誰?
愛娘が死んだときも、真っ赤なレインコートを着ていた。
お前は誰??
視界の端にちょっと映ったと思ったら、するりと逃れてしまう。

夢中になって追い求めるジョン。
妻のローラは娘を亡くしてから、ずっと悲しみに沈んでいたのに、霊感の盲目婦人の話を盲信して浮かれているし、何もかもが捕まえられそうで両手をすり抜けていくようです。

それにしてもヴェネツィアは怖い街だなぁ

とてもミステリアスでたまらなく魅力的でもあるけれど、わたしはどうしても馴染めそうにないと感じてしまいました。
入り組んだ水路や無数の架け橋、そして暗がり。あまりにも、得体が知れない。

あちこちの暗がりに、死人も、人ならざる者も潜んでいそうだし、水路の上には過去も現在も未来も同時に存在し、それぞれの住人が自由に行き交い、すれ違っていそうです。
猥雑だけど、排他的でもある。特にシーズンオフのヴェネツィアは、まるでよそ者を冷笑しながら締め出しているようでもありました。

でもそんなヴェネツィアに、わずかな希望みたいなものを感じてしまったのは何故だろう。
希望というか、安らぎ。不思議だなぁ。

スゲー怖いけど行ってみたい。

ヴェネツィアは正直それほど興味のない街でしたが、本作のおかげで俄然興味が湧いてきました!

水のイメージは死と母胎内世界のイメージでもあるのか。
我々は水から来たりて、水へと還る。そんなことも思った素敵な映画でありました。

皆さまも是非ご覧になってみてください!!٩(๑´3`๑)۶

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